2016年2月3日水曜日

節分、大豆の効果は腸内細菌次第

 節分といえば豆まき。
 大豆は健康によい食べ物というイメージがある。世の中には健康によい食べ物に関する情報があふれていて、良いと言われるものは全て試してみたくなる人もいるようだ。中には、それはどうなの?と言ったニセ健康情報もあるが、大豆に関して本当のところどうなのか。

 そこで『食をめぐるほんとうの話』(講談社現代新書)をめくってみた。

 大豆はタンパク質が豊富で、大豆イソフラボンが含まれている。大豆イソフラボンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用をもつ。また女性ホルモンであるエストロゲンとよく似た作用があるので、エストロゲンが減少する更年期以降の女性にとって大豆イソフラボンは魅力的だ。
 ではどのくらいの量の大豆イソフラボンをとればいいのか、というと豆腐一丁で十分量がとれるという。これならサプリメントに頼らずとも気を付けていれば普段の食事から摂れそうでうれしい。大豆の加工食品は、豆腐以外にも、味噌、醤油、納豆などがあり、上手に取り入れたいものだ。

 そんな大豆イソフラボンだが、なんとこれをとってもその効果が現れない人がいるそうだ。大豆イソフラボンは体内で代謝され、エクオールが産生される。このエクオールこそが、がん予防効果や骨粗鬆症予防効果を発揮するのだが、エクオールを産生できない人が日本人のなんと半数を占めるそうだ。そして、このエクオール産生可能かどうかは、その人の腸内細菌の種類によって決まるというのは驚きだった。

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